お伽話のお姫様




こうやってフロルの寝顔を見ると怖くなる。ライジェンの呪いにまだかかってなくても 、もう めざめないんじゃないかって …………





実際は僕の数倍、フロルは恐怖と闘っているのだろうけど、フロルが目を覚まさなくなった時に哀しみに溺れるのは僕





それは 計り知れない 。



愛する人が目の前にいるのに
“ 二度と名前を呼んでくれない ”

“ 二度と笑顔はみれない ”

直接 、愛してると伝えることができない 。



ただ救いなのは彼女が呼吸を繰り返していること 。




それでも 残酷なものは 、残酷なんだ 。



僕は残された者の寂しさを知ってしまってるから… 。






15歳になったあたりから、読み始めた恋文がある 。


それは全て 眠りについた姫たちの恋人が残したものだった




先代の牧師達が、姫たちの枕元に残された手紙を丁寧に綴ってくれてて



やることがなくて暇な僕はそれを全部、読んだ