そんな話をしていると、放課後に…。

まぁ、でもバレないように帰ったらわかんないよね……

「おい。」

「はっ、はい!」

「お前今、帰ろうとしてたよな?」

「いっ、いやそんなことないし!」

あー、もー、バレちゃった………

「じゃあ、早く乗れ!」

運転手さんが開けてきた。

「乗れよ。」

「う、うん…」

隣に小林がいる……

「何、さっきからジロジロみてんだよ。」

「べっ、別になんてもないわよっ!」

そんなことを言っていると家についた………って、ここが家!?!?

「ねぇ、本当に小林の家……!?」

「あぁ、そうだけど。」

やっぱり、セレブと一般人は違うなぁ…

「そっ、そうなんだ…」

「これに、着替えろ。」

その服は……メイド服!!なんで??!

「なっ、なんでメイド服?!意味わかんない!」

「俺の家はそうなんだよ。ほら、さっさと着替えろ!」

はーー。なんで、あたしは……でも、着替えるしかないんだよね………

「おっせーよ。」

「すいません…」

「まぁ、あんがい似合ってんじゃん」

「はぁー?どこ見てんの?!変態!!」

「うっせーよ!お前こそ、俺に言われたぐらいで顔、赤くなってんじゃねぇーよ!」

「あんたこそ、うるさいわよ!」

”ピンポーン“

「蓮様、翔様と風様と優さまがお見えです。」

「わかった。通してくれ。」

えっ!?今、なんて、言った……?

「え!?いっ、今なんて言った?!」

「だから、翔と風と優が来って言ってんだろ。」

「えーーーーーーー!?」

もうダメだ、、あたしのこの姿見られたら学校に行けなくなっちゃう……!

「やっほー!蓮!」

「お邪魔しまーす!」

「失礼するよ。」

「おう。」

「「「あれ?望来ちゃん!??」」」

「あっ、どうも………。アハ、アハハ…」

「おい!蓮、どういうことだよ!」

安堂が少し怒ったように言う。

「こいつが、俺にぶつかってケガさせたから働いてんだよ。」

「ふーん。俺、望来ちゃんのメイド姿も好きだなぁ!」

「変態!どこ見てんの!??」

「でも、いいの?望来ちゃんは…。」

「優くん…。でも、ケガさせてしまったから…」

「えらいなぁ、望来ちゃんは。」

「いえいえ、そんなことないよ!」

「僕もえらいと思う!」

「風くん……」

「お前、何褒められて照れてんだよ!」

「はー?!照れてないんかないわよ!みんなはねぇー、あんたと違って優しいの!!」

「でも!望来ちゃんのこと雑にあつかったら俺が許さねぇーからなっ!」

「なんで、翔が言えんだよ!女遊びしてるやつに言われたくねぇーよ。」

「うっせーよ!お前やんのかっ?!俺はもう、やめたんだよ!」

「はぁ?やんのかっ?」

「てめっー…」

小林と安堂はお互いの胸ぐらをつかんだ!!

「ちょっと!なんで、ケンカすんの?!」

「そうだよ!!望来ちゃんの言う通りだよ!」

あたしと風くんは2人をとめた。

「お前らは昔から変わらないな。」

優くんは、呆れた感じでコーヒーを飲んでいた…さすが…

「わかったよ。ったく……」

小林は、納得がいかない様子。

「望来ちゃんがそこまで言うならしょうがないなぁー!」

「じゃあ、俺たちは帰らせてもらうよ!」

「あっ!優くん!百花がもし心配してたらいけないから、大丈夫って伝えといて!」

「うん、わかった。」

「ありがとう!」

「じゃあ、バイバイ」

”バタン”3人は行ってしまった。

部屋にはあたしと小林また2人っきり…