あたしはそのまま、家に帰った。

寝ようと思ったら安堂のことを思い出してしまう…

あー、なんでアイツのことなんか考えてるんだろう!!

そんなことを思ってる間に朝になってた…

「百花、おはよぉー、、」

「どしたの?望来!眠そうな顔して…?」

「え?!やっ、昨日寝れたかったんだよね…いろいろと…」

「ふーん」

そして、あっという間に昼休憩に…

眠すぎて、午前中の授業ぜんぜん頭に入ってこなかった…

暇だったあたしは図書室に行った。

2年間もいるのに図書室に来たのは初めてだった!

でも…あれ?…人ぜんぜんいない…

まっ、いいっか!しっ、しかも漫画もあるし!!

漫画は高い位置あった…

はしごを使って取ろうとした時…

頭がクラっとした…

”ドッターン“

「いててて…」

「…良かったぁ、間に合った…」

どこからか声が…って、あたしの下!?

「あっ!!!?!ごめんなさい!!」

しっ、しかも百花のお兄さんだっ!

「大丈夫!大丈夫!」

「あっ!メガネ。…割れてる…」

「直せるから、気にしないで!」

「お高いですよね…。でも、弁償します!!」

「本当に大丈夫だから!」

「はっ、はー」

「で、なんで君はココに?」

「えっ?本を読もうと思って…」

「えっ?ココは僕と蓮と翔と風の専用の図書室なんだけど…」

「えっ?……えーー!?じゃあ、図書室は…?」

「ココの1階下だよ。」

「えー!何から何までスイマセン……。」

「面白い子だね!」

「いえいえ。」

「名前、何ていうの?」

「稲田望来です…」

「あっ!望来ちゃん?!」

「……はい……」

「よく、百花から話は聞いてるよ。その手のケガも昨日百花を助けてくれたんだよね?」

「はい!」

「おっと、挨拶がまだだったね!僕は木村優!よろしくね!」

「よろくしお願いします……」

「タメでいいよ!本当に感謝してる。百花を助けてくれてありがとう!」

なんて、カッコよくてキラキラしてるんだろう!

あたしもこんなお兄さん欲しかった…

「え?本当ですか?嬉しい…」

その時…

”ガチャ”

ドアが開いた音がした…

こっちに近づいてくる…

「優ー、数学の宿題みせてくれ!」

「蓮かぁ、どーぞ。」

「おー、借りるぞっ。てか、コイツ誰?優の彼女?入れたらダメだろ!」

「あっ、この子?百花の親友の稲田望来ちゃん!」

「へー」

って、興味なさそうな感じ…

見たことがあるけど、名前と顔が一致しない。

「あのー、優くん誰?」

「は!?俺のこと知らないのか?お前バカか?」

「はー?いきなり何よ!バカとかないでしょ!」

「ったく、俺は小林蓮だ。」

あっ、この人が小林蓮…イメージと違う…

「あっそ」

「俺にこんな態度のやつ初めてだっ」

「なんか、2人ともお似合いだね!」

「「はー?!」」

「何言ってんの?優くん?」

「こんな、低レベのやつと一緒にすんなよ!」

「何が低レベよ!アホ!」

「俺に向かってアホってなんだよ!うぜぇ…ここにいたら、イライラする…優、ノート借りるから!」

「おっ、おん…!」

「あっ!じゃあ、あたしもそろそろ戻らないと……。」

「うん!いつでもおいでね!」

「ありがとう!」