何度でもキミに初恋を

篤史が呼び出しをくらい、嫌な顔をしながら職員室に行くのを見送って、俺は駐輪場に向かう。


ずいぶんと秋らしくなり、風が気持ちいい。


チャリで行くことにしたのは、すずと一緒に登校するのが嫌だったから。


あの日

柚樹先輩とやらを見つめるすずを見た時、俺は自分でも驚くほど動揺してしまった。


なんとなくだけど、すずみたいなバカでマイペースなやつは自分にしか扱えないと思ってた。


子供のころからずっと、すずのことを一番知ってるのは俺だと思ってた。



でも、あの柚樹先輩とやらを見つめるすずを見た時に、それは俺の勝手な思い違いだったことに気づいた。



俺以外の男に…

『あーゆう顔をすんなよ』


イライラする。


訳もなくイライラする。