にへらと笑いながら、ドアスコープから覗いていた私は、また


ピンポーン



その音にハッとなった。


穴の向こうでは、少し困ったような顔でこちらを伺っているイケメンが…


あ、
あまり待たせちゃ悪いよね…


私は手首につけてたシュシュで手早く髪をひとつにまとめ、前髪を整える。

それから、もう一度、スーハーして、


ガチャ…



ドアを開けた。