何度でもキミに初恋を

いつの間にか授業は終わっていて

『剣人くーん』
気持ち悪い声を出しながら、篤史が近づいてきた。

篤史は小学校の同級生。



『なんだよ』

どうせ、
隣のクラスにかわいい女子がいた、とかそんな話だろ…


はぁ、とため息をついて校庭を見ると、授業は終わったのに、まだすずだけ残されて100メートル走のタイムを走らされている。


そりゃ、あのスピードじゃ、真面目に走ってないと思われても仕方ないよな。


なんて思いながら見ていると、篤史が後ろからのぞきこみ、
『剣人、さっきから何見てるわけ?
あ、すずちゃんか〜、かわいいよね、すずちゃん』



は?


『は?お前何言ってんの。すずがかわいい?頭、大丈夫か?』


俺はまじまじと篤史の顔を見る。


その会話を聞いていた周りの男子どもが、
『あー、剣人のオサナナジミのすずちゃん?俺もかわいいと思うけど』

『オサナナジミだって』

『なんかエロいよな〜』

『エロい、エロい』

と勝手に盛り上がっている。



てか。


なんだよ、お前ら。
本気で言ってるのか?


あの、すずが?


かわいい?


俺はなぜだかイライラして、そのまま教室を出てしまった。