何度でもキミに初恋を

退屈な古典の時間。


俺は欠伸をしながら、なんとなく校庭を眺めていた。


初夏の風が、カーテンを揺らめかせる。

校庭では二年生の女子たちが体力測定をしている。


何気なく見ていると、一人、とんでもなくどんくさいやつがいて…

よく見ると、
やっぱり…
すずだった。


すずは腹筋をしては、なにやらわめいている。
どうせ『もう無理』とか『殺す気ですか!?』とか言ってるんだろう。


100メートル走は本気で走っているのか疑問に思うくらい遅く、踏み台昇降ではつまづいて転んでいる。


その度に、周りの友だちに泣きついたり、先生に文句を言ったり忙しい。


でも、そんなすずを周りの友だちはやさしく抱き締めたり、頭をなでてやったりしている。


友だちも大変だな…
あいつ、バカだからなぁ。

単純だし、わかりやすい。



でも、昔からあいつは、みんなに可愛がられてるんだよな。