何度でもキミに初恋を

『そんなことないよ』

『そんなことあるよ』

『ない』

『ある』

『……』

『あいつはね、昔からぶっきらぼうで、口下手だろ』

『うん…』

『でも、すずちゃんが泣いてたら、いっつもそばにいただろ?』

『うん…』

『ぶっきらぼうで口下手だけど、すずちゃんを誰よりも分かってるし、誰よりも近くにいたいと思ってるんだよ』




そうだ…。

私が泣いてたら、剣人はいつも助けてくれた。


小学生のときに、飼ってたハムスターが死んじゃった時も、一緒にお墓を作ってくれて、ハムスターが大好きだったシロツメクサをたくさんお供えしてくれた。

中学生になって、初めて出れたテニス部の試合で惨敗した時も、何も言わずに袋いっぱいの駄菓子を持って来てくれた。



不器用でぶっきらぼうで口下手で…


でも、誰よりも優しい剣人。