何度でもキミに初恋を

私は泣きながら続ける。



『それにね、剣人、私に何も話してくれないの。たぶん、すごく大事なこと。何かわからないけど、すごく大事なことを隠しているの…』



『…すずちゃんは、抜けてるけど、鋭いね』



『…なにそれ、誉めてるの?けなしているの?』


思わず私は笑ってしまって、それから、前に剣人ともこんな会話をしたな…って思い出す。




『剣人はね、確かに秘密を抱えてる。たぶん、今も一人で苦しんでる。だけど、これは俺からは言えない。いつか、きっと剣人が自分から話すと思うから』



私は首をぶんぶんと横に振る。


『そんな大事なこと、きっと話してくれないよ。だって、私…う…剣人に…』


暁人兄ちゃんは、私が落ち着くのを待って、


『剣人はね、すずちゃんを嫌ってなんかいないと思うよ』


と優しく言った。