SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~

君が最後に倒れた時から2年経ち、君は少しずつ自分の考えを話すようになってきていた。

それに対する俺の答えが正しいかどうかは分からない。

でも、あれ以来、君は倒れていない。

危うい時もあったけれど、最近は大分落ち着いてきている。




俺は君を救えているのだろうか?




君が何に苦しんでいるのかは、なんとなくだけれど、分かりかけてきた。

君は、何もかも、皆を幸せにしたいんだ。

悪い事をする人も、自分を羨む様な人も、物も、神様も、すべて。

そのために必死に悩んでいる。

自分が幸せな時さえ、悩んでいる。




『もういいんだよ。しずく。』



俺の言った言葉に、君は、俺を見る。

真っ白なウエディングドレスが揺れた。



『もう、悩まなくて、いい。』