SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~

アパートに着き、俺は駐車場に車を止めた。



『しずく、そろそろ、俺との生活にも慣れたか?』



階段を上がりながら尋ねる。



『うん、大分慣れたよ。』





『そろそろ結婚するか?

やっていけると思うか?』




『・・・・・・私でいいの?』




その言葉に、俺は足を止め、君を見据えた。



『本当に私なんかでいいの?

統合失調症の病気なんてもった気が狂っている女でいいの?』



君も歩みを止め、俺を真っ直ぐに見る。




『君は気が狂っている訳じゃない。

精神が混乱しているだけだ。

それに、愛している。

しずくしか考えられない。

病気を持っている事も含め、しずくを愛している。

結婚したい。

しずくと。』



『また、再発するかもしれないよ。

また、お金かかるかもしれないよ。』



俺は君を抱きしめた。



『しずく、俺には君が必要なんだ。

愛しているんだ。』



君の腕が、俺を抱きしめ返した。



『私も、愛している。正道・・・・・・。』