『でも、いらない物まで全部取っておくなんてできない。』



『そうだな。』



『リサイクルすればいいのかな?

でも、全部をリサイクルはできない。』



『しずく、考えすぎるな。

お前の病気は、頑張りすぎたり、どうしたらいいか分からなくなったりすると、なる病気なんだからな。

できる範囲で考えればいいんだよ。』



『・・・・・・うん、そうだね。

また病気が再発したら、私の家族も、正道も困るもんね。』



『悲しいな。』



『・・・・・・また入院したら、お金かかっちゃうもんね。

私、仕事してないし、迷惑かけたくない。』



『まぁ、お金はかかるが、入院して完全にしずくの病気が治るのなら、それでいいんだよ。

こういう事は、助け合いだからな。

辛い時は頼ってくれ。』



俺がそう言うと、君はしばらく黙ったままだったが、微笑み、俺を見た。



『ありがとう、正道。』