SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~

『感謝しなくちゃ。

感謝しなくちゃ。

神様だって感謝されなきゃ。

何だって感謝しなくちゃ。

でも、どうしよう、言葉通じない。

私のせいで、言葉が聞こえなくなっちゃった。

どうしたらいいの?

どうしたらいいの?』






『しずく!!』





病院に連れて行ったほうがいい。


俺はそう判断した。





『車を出す。

吉野桜病院まで連れていく。

いいなしずく。』





『分からない、私...。』




『救ってやる。』