SHIZUKU ~ 透明な朝露に抱かれて ~

『ねぇ、私が倒れなかったら、正道は私に告白しなかった?』





一瞬、答えに迷った。


正直に言えば、君が倒れなかったら、俺は悔やんだまま一生を過ごしていただろう。






『告白していたと思うよ。ずっとしずくを振った事、後悔していたから。』



『そっか。。。。』






君は考える様な表情をした。


朝日が君を包んでいる。





『寒くない?しずく。』



『平気。』






初冬。朝露がもう少しで凍りそうな季節。