君は白っぽい花柄のワンピースを着ていて、手に白いサンダルを持っていた。



君の長い髪は、結い上げて一つに束ねられ、君の心の中をしめす様に揺れている。




『しずくさんを採るのは、今日で終わりにする。』




俺の心の中で悲鳴があがる。


でも、言わなければならなかった。




『私を撮りたくなくなったの?』



泣きそうな表情で、君は問う。





『違う。撮りたい。撮りたい。撮りたい!

・・・・・・でも、それじゃしずくさんの気持ちを利用する事になる。

・・・・・・できない。

俺は、まだ、しずくさんを好きになっていない。』