西島が軽く右手を上げたので、いつものあれかと思い、僕は左手を上げた。僕の左手と、西島の右手で、ハイタッチした。二人の息が合ったとき、僕らはいつもこうしてハイタッチする。その日のハイタッチは強烈だった。
練習を再開するとのことだったので、僕は帰ることにした。ジムを出て行こうとすると、僕の方に西島が駆け寄ってきた。
「先輩、今度その、先輩の妹さんと、一緒に遊びましょうよ。ね、先輩。」
「…可愛い妹を泣かすような男じゃないとは思ってるけど、すぐに食いついたりすんなよ、お前。」
「そんなんじゃないっすよ、俺も試合の事ばっかで、息詰まるから、息抜き。先輩とも最近飲みに行ってないし。ね。」
「そうだな。わかった。連絡くれよ。」
嬉しそうに笑って、西島はリングの方へ駆け戻っていった。僕も嬉しくなって、西島の後ろ姿を見届けて、ジムを出た。
練習を再開するとのことだったので、僕は帰ることにした。ジムを出て行こうとすると、僕の方に西島が駆け寄ってきた。
「先輩、今度その、先輩の妹さんと、一緒に遊びましょうよ。ね、先輩。」
「…可愛い妹を泣かすような男じゃないとは思ってるけど、すぐに食いついたりすんなよ、お前。」
「そんなんじゃないっすよ、俺も試合の事ばっかで、息詰まるから、息抜き。先輩とも最近飲みに行ってないし。ね。」
「そうだな。わかった。連絡くれよ。」
嬉しそうに笑って、西島はリングの方へ駆け戻っていった。僕も嬉しくなって、西島の後ろ姿を見届けて、ジムを出た。
