今、一つだけ願いが叶うとしたら







あたしは、こう言うだろう。








「もう一度、君に会いたい」










あの日、すれ違ったまま






あたし達の夏は幕を閉じた。









言いたいこともたくさんあったよ。





どうして言えなかったんだろう。










それはきっと、




あの時のあたし自身が、自分を隠すことに




限界を感じていたから。








弱い自分を見せたくなかったから。