なんの代わりばえもしない日常。
朝起きて登校してクラスメイトたちのざわめきと女子の大人ぶった強い香水に包まれた教室でためになるのかどうかさえ曖昧な教科を勉強する。
時折、教員の罵声が飛ぶ。だけどそいつらは気にしない。女子は化粧をしだす者もいる
本当に低レベルだ。

もともと希望して入学をしたわけではない。保険で受けた私立も本命の県立も落ちたから仕方なく通っている…それが本音だ。ハッキリ言って県下最低高校とレッテルを貼られた高校である。だからか教員は躍起になり名誉を挽回しようとしている。
正直言って
それは伝わっているのか…わからない。
ざわめきのなかでの授業なんて進みはしない。
だから意味がないことが余計に意味なくなってくる。そんな中で真面目にしていても疲れるだけだ

だから適度にサボった。時間割りと相談しながら単位を落とさない程度に。
そして代わりに通いだしたのは市立図書館である。入り口に座る司書員はかなりの高齢であるためスルーするのは容易い。他の司書員にさえ見つからなければサボるのにはもってこいだ。
今日もそんな感じで学校をサボった。いつものように入り口の司書員に気づかれることなく入り込むと迷うことなく所定の場所に向かった