恋物語





…っ……。



気まずい雰囲気の中、何かが私の頬を伝った。



ぬるい…水?




ちがう……なみだ?






なんで、なんで…。


なんで涙が出るの…。






「美羽っ…!」



「ちがうの…泣いてない」




泣いてることなんてばれてるのに…、こんなときまで意地はって、私はどうしたいんだろう。



しかも、なんで泣いてるのか自分でもわからないなんて…。








「おいで、美羽」






手を広げて私を待ち構える空。


「うぅっ…」



私は空のいるベッドに近寄った。



ぐいっ





空に腕を引っ張られる。
私は勢い良く空の胸に飛び込んだ。




「……」




ぎゅって優しく抱きしめられる。





空、暖かい…。