とりあえず。






それが、也季との出逢いだったわけです。





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「あーっ雨芽ちゃんきたーーー!」

「雨芽ちゃんひさびさーーーー!」


酔っ払いのテンション。

親しげに手を振ってくる女の子たち。

店内の喧騒。


そして、わたしをちらりとも見ない…

也季。


言いたいことがたくさんあって、
でもこんなとこでは言えなくて。


だいたい、どうしてあいつは
わたしのことを無視しているの?


呼び出したのは自分のくせに!


「きたよ」


作り笑顔で声をかけると、
也季はやっとわたしを見ました。

だいぶ飲んだみたいで、
目がすわっています。


「遅えよ」


いらっ


一言目が、それ?

仕事お疲れ様とかないの?

きてくれてありがとうとかないの?


一瞬でいろんなことを思いましたが、
ぐっと堪えて。


「ごめんごめん。なんかもうみんな
結構飲んでるんだね」

「まあここ2軒目だから。
おまえなに飲むの。頼めよ」

「あ、うん」


通りかかった店員さんを呼びとめ


「ハイボール」


と言うと、也季は笑いました。


也季はお酒がだいすきで、
お酒が飲める人もだいすき。

也季の彼女はお酒が飲めなければ
務まらないのです。