とりあえず。






「はあ………」


「あ、溜息ついてる」


「うわっ!」


ごみ箱の前で肩を落としていると、
突然背後から声が。


ばっと振り返ると
高級スーツでびしっとキメた
上司が立っていました。


「びっくりした………。
お疲れ様です、溝端さん」


少しだけ頭を下げました。


「お疲れ様。だいじょうぶ?
顔死んでるけど」


「そ、そうですか?すみません……」


「なんか悩みでもあるんならいつでも
相談乗るから飲みにでも行こうよ」


優しい。


爽やかに言って去って行く彼は
エリアサブマネージャー。

フロアで2番目に偉い方なのです。


そして、密かにわたしが
憧れている方でもあります………。