「俺、上田と席近いよ。通路はさんで隣!」

「え、ほんと!?」

彼の指さす方向に目をやる


そこにはすっかり人で埋め尽くされている
私と新藤くんの席があった。



「あぁ~、新藤くんも歩の人気っぷりの
被害を受けてるわけか・・・。」

思わず苦笑する。


「そうゆうこと!
あいつ、すごいカリスマっぷりだね~
俺もカリスマ性ある方なのに・・・
完敗だ・・・。」


どこが笑

・・・でも、言われてみれば
気さくで面白い人だな。

意外とモテたり・・・?


ガラッ

勢い良く開いたドアから

男勝りな感じの女の人が入る。

スタイルは良くて顔も綺麗な方。

先生?

「はーい!みんな席つけー!」

カツカツとヒールの音を鳴らして
教卓の前まできた。


「えー、今日から1年間みんなの担任をする
三嶋美愛(ミシマ ミア)だ。
ピチピチの23歳。結婚願望強し!素敵な人がいたら至急先生に連絡するように!
よろしく!」


担任の先生だったのか!

きびきびしているところから

若くして担任を持つことになっているのも
納得。

それにしても・・・


「雰囲気の割には
かわいい名前だね~美愛先生~!」