青い記憶




・・・-ジリリリッ


「んっ・・・?朝か・・・」

目覚まし時計の激しい音に
起こされる。


いつも通りに
目覚めたての体をゆっくり起こし

身支度を済ませ、朝食を食べて

学校へ向かう。


裏庭の小さなトンネルを潜って

歩の部屋がある2階に声をかけようと
口を大きく開けてから

ハッとする。


そうだった、そうだった。

歩入院だったっけ。



いつもの歩の準備待ちが無かったため
昨日より早く学校についてしまった。


あれ?もしかして私1番のりじゃない!?


誰もいない

黒板、教卓、机、いすが
静かにある教室に入る。


昨日は私の席は歩のファンで
埋め尽くされていたから

周りが何も見えなかったけれど

こんな感じの教室だったんだなぁ。