「……やべえことになってる」
「うん、知ってる」
あたしたちは、学校の外のベンチに腰かけていた。
「カップルは外のベンチで仲良くお昼ご飯だろ☆」
そう言ってクラスのやつらに無理矢理外に出され、ベンチに座っているあたしたち。
「・・・なんで、あたしのこと彼女って言っちゃったの!?」
「・・・・そ、れは」
水谷が、口を尖らせて、
「・・・・別に理由はねぇし」
と、一言。
口を尖らせている水谷は、何だか小動物みたいで、笑える。
「・・・・何笑ってんだよ」
「ぷっ・・・・別に理由はねぇし?」
「てめぇ・・・・ふざけんなチビ!?」
「はー!?うるさい!デカイだけの脳なしー!」
「脳なしはそっちだろーがクソが!」
・・・・あれ、何話してたんだっけ・・・
