「おい、お前らなにしてんだよ」 女子の皆さんが、声のする方向を見た。 「・・・・水谷?」 とっさに声を出したのは、あたしだった。 あわてて、下を向く。 「水谷くん、あのね?」 1人の女子が水谷に近寄った。 「お前ら、山名に何してんだよ!?」 「・・・何って・・・」 「お前ら、俺の彼女いじめんじゃねーよ!!」 「・・・は?」 「・・・・あ」 水谷が自分の口を押さえた瞬間、周りの生徒が歓声をあげたのであった。