無線機に、通信が入ってくる。

「丁度いい所に交信してきた」

『ガイストか。ゴーストを仕留めたようだな』

「ああ…敵アジトにてゴーストと接触、これを排除した。任務完了だ」

床に座り込み、壁に凭れ掛かったまま、ガイストは言う。

「ゴーストは抹殺した。ここからの指示を頼む」

『そうか。ご苦労だった。流石は戦場で噂される継ぎ接ぎだらけの亡霊(フリッケン・ガイスト)だ。伝説の幽霊を消す事が出来るとは思わなかった。正直感服している』

「世辞なんぞはいい」

少しばかり声を荒げるガイスト。

「次の指示を。脱出ルートくらいは教えてくれるんだろう?」