Flicken Geist

当面、出血の心配はなさそうだった。

爆発の際に打ち付けた体のあちこちも、打ち身や打撲になっていたが、骨折の類はない。

これは放っておく事にした。

医務室とはいえ、敵地の真ん中だ。

そう念入りな治療が出来る筈もない。

「……」

椅子に腰かけ、壁に凭れ掛かり、ガイストは少し目を閉じる。

キツイ任務だ。

緊張と戦闘の連続。

しかし、誰も助けには来てくれない。

生き延びたければ、自分で何とかするしかない。