Flicken Geist

扉の隙間からそっと覗き込み、巡回の兵士の目を盗んで、弾倉を投擲。

カツッ、という音を立て、弾倉は床に落ちて滑っていく。

「むっ!」

「物音がしたぞ?」

案の定音に反応し、警戒する兵士達。

手にした銃を構え、音の方へと歩いて行く。

その背後を、ガイストは堂々と歩いて通過していく。

足音さえ立てなければ、別のものに意識を向けている人間は意外と気づかないものだ。

意識の隙、注意の死角。

そういったものを利用するのも、潜入のテクニックの一つだった。