「やっぱり、俺あかん・・・自制が効かない・・・なぁ・・・・・・いい?」
小さく頷くと、優しく笑って、寝室の方へ足を進めた。
私をベッドの端に座らせると、再び深い深いキスの嵐が襲ってきた。
「情けないけど・・・やっぱり余裕ない」
そう言うと、私をベッドに押し倒した。
優しい腕に包まれて、優しい表情で見つめられ、さらに優しく甘い声でささやかれると、自分自身溶けてなくなってしまいそうになる。
情事が終わった後も、ふわふわした体と気持ちを彼は優しく抱きしめてくれた。
時々、髪をなでてくれるのがうれしくて、彼の胸の中で笑顔になってしまう。
「朝から何してるんだろ」
私の頭の上でそう言う彼を見上げると、嬉しそうだった。
そう、今は朝。5時半ごろに起きているから、まだ10時。本当に朝から何してるんだろう・・・・・・そう思いながらも再び彼の胸に顔をうずめる。
「何?足りへんの?」
「アホ!」
彼の顔を睨みながら言うと、目線が同じになるように、ぐっと体を持ち上げられたかと思うと、「かわいい」とだけ言って、唇を求められた。
さっきから何度も何度も唇を重ねているが、その度にドキドキして心臓が破裂してしまいそうになる。
その後、お互いシャワーを浴び出てくると、彼はソファに座りテレビを観ていた。

