「なぁ、俺ん家へ行くけどいい?」
「うん」
私は大きく頷くと、車が発進した。
早く話をしたい。謝りたい。そして、抱きしめて欲しい。
オーディオからは、私のお気に入りの曲が流れ始めた。
この曲の歌詞のように、いつまでも手を繋いで過ごせたら、どんなに幸せなんだろう。
そう思ってしまう。
何気ない会話も少しの笑顔でさえも、私にとっては宝物。
会えなかった日があるから、さらにあなたを愛しく思える。
このままずっとあなたの隣にいていいですか?
今すぐにそう言いたい。
でも、溢れ出す言葉は、まだ伝えることはできない。
私は、もっとあなたを、あなたにもっと私を知ってもらいたい。

