今は新曲のPV撮影中。

安田「先天的捻じ曲がった回路
キレイゴト撒き散らしながら......」

大倉「((ヤスかっこええなあ、」

俺はそう心の中で思っていた。

最近、すごいヤスのこと目で追いかけてる気がする。

それって、好きってことなんかな...?

ほんまに分からんくなってくる。

俺が複雑な表情で俯いていると、

安田「大倉ー?どうしたん?
元気ないで?」

と、ヤスが優しく声をかけてくれた。

大倉「おん、大丈夫...、」

安田「え?ほんまに?」

心配そうに俺の顔を覗き込むヤス。

大倉「大丈夫やから...//」

俺は顔が赤くなっていくのが分かった。

安田「大倉、顔赤いで??」

大倉「え?そっ...そう?//」

安田「おん...熱あるんちゃう?」

上記述べながらヤスは俺の額に自分の額をくっつけてきた。

大倉「っ...!?//」

安田「んー、熱はないなあ...」

大倉「おっ...おん...//」

安田「なんでそない顔赤いん??」

大倉「ほんまに、何でも無いから!
俺、仕事してくるな!」

安田「え...ちょっ、大倉!」

俺はそのまま、ヤスのもとを去った。

せっかくヤスが俺の事心配してくれたのに、

あかんことしてもうたな...。

あとで、ちゃんと謝らんとな...。


そして、仕事が終わり、楽屋へ戻ると、ヤスが椅子に座っていた。

大倉「ヤス...。」

安田「ん?どうしたん?」

大倉「さっきは...ごめんな、」

安田「ん!ええのええの!
俺が勝手にしたことやから!」

大倉「んん、ヤスが心配してくれてたの
に、すぐ仕事行ってもうたから
さ、」

安田「そっか...。僕のこと思って、ありがと
う!」

大倉「おん!」

安田「あんな、大倉...//
話しがあんねんけど...//」

大倉「ん?どしたん?」

安田「僕な...、好きやねん...//」

大倉「え?誰のこと?」

安田「大...倉っ...//」

大倉「え?俺っ!?」

安田「おんっ...//」

俺は意味が分からず初めはなんのことか分らなかったけど、

改めて考えてみると、ヤスは俺の事が好きなんやと、俺まで顔が赤くなるのが分かった。

大倉「友達としてじゃなくて...?//」

俺は冷静を保れず変なことを聞いてしまった。

安田「おんっ...//」

大倉「そっか...//」

安田「返事は、遅くてもええから、
考えといてっ...//
んじゃっ...//」

大倉「ヤス!ちょっと待って!」

安田「ん?」

大倉「あんな、もう返事決まってる...//」

安田「んえ...//」

大倉「俺も...ヤスのこと、好き...//」

安田「ほっ...ほんまに...?//」

大倉「おんっ...//」

安田「え、めっちゃ嬉しっ...//
やったぁ!!♡」

そう言いながら俺に抱きついてきたヤス。

俺は顔真っ赤にしながら抱きしめ返した。

大倉「俺、頼りないけどよろしゅうっ//」

安田「おんっ♡」

こうして、俺らの恋人同士としての生活が始まった。

一人の悪魔が迫っているとも知らずに。