太陽のかけら

「行ってきまーす」





祐介がドアノブに手を掛ける。




ガチャ





軽い音がして、明るい光が差し込む。





時間が止まっていたこの部屋に、外の生暖かい風が入り込み、一気に現実の世界へと戻されていく。






時間が止まっていたのはあたしだけだったんだ。