微睡んでは抱き合って。また少し眠った後に抱き合って。
この体はもともと一つだったんじゃないかと思えるほどに、二人を隔てる隙間は僅かほどもなく。
時間も何もかも忘れて、ただひたすらに一つに溶け合った。
やがて猫の仔のように身を寄せ合って眠りに落ちた二人は夢を見た。
明るい日射しの下で、大きな声で笑う、無邪気な子どもの夢を。
そして花畑を駆け回る子どもを愛おしげに見つめる影が三つ。
孫を宝物のように包み込む、祖父母の姿があった。
彼らは皆笑っていた。
心から楽しそうに、全身でそれを表現して。
ふとこちらに気付いた彼らが、笑って手を振る。負けじとこちらも手を振り返すと、やがてその口がゆっくりと開き、何かを語りかけてきた。
『 またいつか。いつか会えるその日まで____またね 』
その瞬間、ざぁっと風が吹き抜けていく。
無数の花びらが舞い上がり、まるで雪のように空から降ってくる。
そうして全てが落ちてきたときには、そこには誰もいなくなっていた。
『 うん。また_____ね! 』
大きな声でそう叫び返した二人の顔は、これまでで一番の幸福に満ち溢れていた。

