「っわっ、わた、しっ…ほんとうはっ、つらかった…! かなしくて、かな、しくてっ、死んでしまいたいとすらおもったっ…!」
「…うん」
「はやとさんにそばにいてほしくてっ…ほんとうは、なんどもなんども、あいにいこうとおもった…! でも、そうしちゃいけないって、自分で乗り越えなきゃいけないって。…っさみ、し、かった…っ…くるし、かったっ…!」
「…うん。うん。わかってる。ごめん。本当にごめん。もう一人で溜め込まなくていいんだ。これまで我慢してきたことも不安なことも、全部吐き出してほしい。全て俺が受け止めるから。どんな志保でも、俺がずっと傍にいるから」
「うっ…うわああああああっ…!!」
小さな子どもが泣き叫ぶように、志保は心の全てを解放した。
愛する人の前だけでさらけ出すことができる、全てを。
自分はこんな風に泣けるのだと、生まれて初めて知った。
そんな志保を隼人は全身で受け止める。今にも折れてしまいそうな頼りない体を自分の中に閉じ込めて。
どんなものでも入り込めないほどにきつく、強く。
そうして床の上に二人座り込んだまま、いつまでもいつまでも、時間を忘れて抱きしめ合った。

