愛していると言えばよかった。 変なプライドなどかなぐり捨てて、何度でも伝えれば良かった。 あの時に戻ってやり直せたら。 そうすれば、君を失わずにすんだかもしれない。 考えても無意味なことを願わずにはいられない。 志保、志保、志保________!! どんなに泣いても、君はもういない。 耐えきれない現実に、いつの間にか一人になっていた部屋の中で膝から崩れ落ちた隼人は、いつまでも、いつまでも声を上げて泣き続けた。