いつかあなたに還るまで





初めて人を愛することを知った。
こんな自分でも、誰かを愛おしいと思えるのだと。
守りたいと思えるのだと。

金も名誉も何もいらない。


ただ共に、
彼女と共に生きて行けたら、それだけでいいと____




「し、ほ……しほっ……!」




そんな淡い夢を抱いた愚かな男を嘲笑うかのように、手に入れたばかりの希望を詰めた袋がテーブルの上で虚しく横たわっていた。