「志保様、何か飲まれませんか? せめて水分だけでも____」
「いらないわ」
努めて平静に語りかける宮間の言葉を、志保の低く短い言葉がぴしゃりと遮る。思わず宮間が息を詰めてしまうほどに、いつもの志保らしい柔らかな音色は消えていた。
怒っているわけでもない。
泣いているわけでもない。
言うなれば_____無。
ぽっかりと穴が開いてしまったように、今の志保からは何の生気も感じられなかった。
それも当然だ。
何故なら、彼女は本当に失ってしまったのだから。
____何に代えても絶対に守り抜くと誓った、その命を。

