いつかあなたに還るまで



「…っ」

歩き始めると同時にツキンと痛みの走った下腹部に、思わず顔を歪めて手をあてた。このところ似たような鈍痛を感じることが多い。

「そういえばそろそろ始まるんだっけ…」

いつも決して軽くはない月のものの気配に溜め息が出る。
せめて彼が帰ってくる時までには終わっていて、元気な自分で会いたい。

「………あれ?」

そこまで考えて足が止まった。

「…………」


そういえば……遅れている…?

瑠璃のことや隼人との関係が変わったことでそんなことを気にしている余裕がなかったが、冷静になって考えてみれば既に予定から一週間以上が過ぎている。毎月ほぼ規則的にやってくる志保にとって、遅れるということはめったにないことだ。

ドクンと心臓が大きな音をたてる。


「え…ちょっと待って、だって、少しくらい遅れることなんて、別に…」

一体誰に言っているというのか。
それでも言わずにはいられないほどに激しく動揺していた。

震える手でそっとお腹に触れる。



「…まさ、か_____ 」