「おにいちゃん、だいじょうぶ?」
「____え?」
いつの間にそこにいたのか、眼下には心配そうな眼差しでじっと自分を見上げている女の子が一人。
「おにいちゃんずーっとげんきないから。どこかいたいいたい?」
「あ……いや、なんでもないよ。ごめんね、心配かけて」
「ほんとにだいじょうぶ?」
「うん。ほんとに大丈夫」
安心したようにほっと息を吐き出したのは、今ではすっかり懐いてしまった瑠璃だ。
「…もしかしておにいちゃんもなのかな?」
「ん? 何が?」
何かを思いだしたのか、瑠璃が手招きをしてこっちへこいと言う。言われるがまましゃがみ込んで顔を寄せると、耳打ちするように思いも寄らぬことを口にした。
「 こいわずらい 」
「____えっ?!」
小さな女の子の口から出た大人びたセリフに、理解するのに時間がかかってしまった。
恋煩い?!

