「ちがうの?」
「ち、違うよ~! 最初に言ったでしょ? お兄ちゃんはおねえちゃんのお友達だって」
「おともだちだとけっこんできないの?」
「で、できないってわけじゃないんだけど、えーと、何て言ったらいいのかな」
「?」
純粋な心で容赦なく突っ込んでくる瑠璃に志保もたじたじだ。
「…ぷっ」
そのやりとりをこれまで黙って観察していた隼人がとうとう吹きだした。
「…霧島さんひどいです。助けてください」
「あはは、ごめんごめん。あまりにもおもしろ…可愛いやりとりだからつい」
「…そんな言い直しはいりません」
「はははっ!」
口を尖らせて拗ねる志保にまた隼人が声をあげて笑う。いつもは互いに気を使いあっているのを感じるが、今日は子どもの存在がそれをなくすのか、いつになくフランクなやりとりができていることを本人達は気付いているのだろうか。
「ねぇおにいちゃん、ほんとにけっこんしないの?」

