「おねえちゃんターーーーッチ!!」
「あぁ~~~っ! つかまっちゃったぁ~~~!!」
お尻にちょんっと確かに何かが触れた感触にがっくり肩を落とす。
結構本気で走っているつもりなのに毎回毎回つかまり過ぎだと自分でも思う。もしかして幼児並みの走力しかないのだろうか?
そんなことを考えながら向かった先には既に隼人がいた。どうやら彼もつかまってしまったらしい。つかまった人は捕虜となって助けを待たなければならないルールだ。
「お互いつかまっちゃいましたね」
「はい…これで5回目で嫌になっちゃいます」
「あはは、子どもの体力って底なしですからね」
「なんか私、成長が5歳くらいで止まってるんじゃないかと不安になってきました…」
「え? …ぷっ、あははは! そんな真剣な顔で何を言い出すかと思ったら」
「……」
「…あ、すみません。笑うなんて失礼でしたよね」
「あっ…違うんです! そうじゃなくて! …びっくりして…」
「え?」
そんなに大きな口を開けて自然に笑う姿に驚いたんです…なんて言えない。
変なことを言ってその笑顔が見られなくなったら嫌だから。
もっともっと…その笑顔を見ていたい。
見せて欲しい。

