50% 一途

「そんでさー・・・」
「まじうけんべーっ爆笑っ・・」
「はあ!?キモッ・・・えーだってだって・・」
「ねえねえ聞いてよっ。1組の・・・」


はーい授業つまんなーい

イツメンで屋上にたまるのが授業時間の日課。

8~9人で世間話に花咲かせてますっ
バニー(生徒指導主任 Mr馬場 二郎 あだ名はバニー)
が来ると.一緒にハナシにまぜちゃいますっ笑

「おーーーーい!!!!お前ら授業出ろーー!!!下の階まで笑い声が響いてるぞーーー!!!!」
あ.バニーだ!!

「んだーよっ!!いまさら授業でたって騒いで怒られて終わりじゃんかあー」
夏奈が叫んだ。
イツメンでは1番目立ってる。みんなは怖いって言ってるけど.
気さくで.明るくて.おもしろい子なんだけどなあ・・・

「そーだよ。こっちのがみんなに迷惑かけてないしなあ!!!」
椿が金々の髪をクシャクシャにしながら言った。
「でしょっ!?!?」

バニー困っちゃた

「はーい。うち椿の意見に賛成っ珍しく正論じゃんか!!笑」
百合香がさっきまで髪を巻いていたコテでバニーを指した。
「どーなんですかあ」

バニーは汗を拭いた。
7月。ただでさえ暑いのにこんな事言われて・・・

『はーいはーい!!!生徒指導主任.馬場さんを困らせちゃだめだしょーっ仲間なんだからっ』

バニーの表情が緩んだように見えた。

「そ.そうだぞ。松浦の言うとーりだ!!さっさと教室に戻・・・
お・・おい.松浦・・・どこいく」

私は立ち上がって手を挙げた。

「いまからコート(フードコート)まで競争な!!最後の人はみんなにマックおごり~!!!・・・んじゃあ・・・スタートォッッ」

私は一目散に階段を下りてグランドを砂煙をあげながら突っ走った。
みんなが目の色変えてその後を追ってくる。

あ~・・・バニーがなんか叫んでるっごめんちゃーいっ

『バニーーーー!!!!!ばいばーーーい!!!』
私は後ろ向きで走りながら大きく手を振った。

「油断すんなやー」
晴香がその横を横目でニヤニヤしながら追い抜かした。


うわっ晴香って元陸上部の短距離走選手なんだっけ!!!