私は見ているよ

どんな君でも…

怒った顔も
悲しそうな顔も
喜んでる顔も
さみしそうな顔も
照れてる顔も
悔しそうな顔も

1番近くで見れるのが
私だったら良いのにな…

君の1番になりたくて





ピーンポーン

「由梨亜~!めいちゃん来たわよ!」

「うん!今いく!」

私は坂田由梨亜「さかたゆりあ」
今、中学2年生

そして、「めいちゃん」って
呼ばれてた子は
桜下芽衣「さくらしためい」
私の1番の幼馴染
幼稚園、小学校、中学校と
全部おんなじクラスだった

「ゆりちゃ〜ん!まだぁ?」

「めい!ごめん、あとちょい!」

「もぉ、ゆりちゃんってば。
いつも遅いんだから。」

やばい、いつも待たせてる…
急がなきゃっ!

10分後

「ごめんね!めい!」

って…あれ?いない?
めい、先行っちゃった??
はぁ…まぁ私が悪いよね〜

「わぁ!!!」

「きゃぁっ!!」

「ふふふ。驚いた?^_^」

「……うん」

「ほんとに?!おもしろーい」

めいは呑気に爆笑している
腹立つ…

って、チャイムなる!?

「チャイムなるよ!」

「やば〜い、ゆりちゃん
急いで〜!」

スタスタと走っていくめい…

そうだ、めいは2年生にして
バスケ部のエース…
体力もあるはずだ…

それに比べて私なんて…
運動苦手だし…勉強だってできない。

私なんて…ダンスができるだけ。
なんの取り柄もない。

めいはいいよな…

キーンコーンカーンコーン

「あっ!やばっ!」

「ゆりちゃん!はーやーくー」

もう、50mわ離れて
居るだろう…

はぁ…走る気力なくした。