真亜梨side でも、“好き”って言うのは違うと思うし…。 とりあえず、心に秘めておこう。 「鳴瀬、帰る? この様子じゃ水族館、無理そうだし。」 「榛原くん、ごめんね…。」 「別にいいよ。 さっ、帰るか。 バスは無理だろ。 タクシーも金かかるしな。 歩いて帰ろ。いい?」 私はうなずいた。