私はお礼を言いたかったが、出来なかった。 「名前は?」 男が亜衣に聞く。 「鳴瀬亜衣だよ。」 「鳴瀬……?」 男はそういって、こちらを向いた。 「鳴瀬真亜梨。」 男はそう呟いた。 なんで私の名前…。 ん…?この顔…。