「いい子じゃない、この子。」 榛原くんがそういったとき、お母さんが部屋から出てきた。 「帰ってたんだ…。」 「まさか、こんな真亜梨に彼氏が出来るなんてねぇ。 しかも、もうお泊まりなんて…。」 「ちょっ…、お母さん、彼氏…じゃない。」 「え、そうなの? お似合いなのに…。 それに、真亜梨が家族以外に、 しゃべってるの見たことなかったわ。」