「亜衣、亜依架は?」 対人恐怖症とはいえ、さすがに家族は大丈夫。 「え、あいちゃん? そこにいるけど。」 そういって、左の方を指差す。 すると、扉のそばに、ぽつんと亜依架が立っていた。 「亜依架、帰るよ。」 「……うん。」 亜依架は可愛いな。