「ごめん。 俺のせいでこんな思いさせて。」 女子たちに声をかけられたのを見て、 やっぱり、イケメンなんだと改めて思う。 私は首を横にふる。 「今日は、嫌な思いさせてばかりだな。 ほんとごめん。」 「…謝んないで……。」 今日はいつも以上に喋る…。 「ありがと、優しいな、鳴瀬。 さっ、帰ろ。」 私はうなずいて、歩き出した榛原くんに並んだ。