「帰るか?」 私はうなずき、ベッドからおりた。 「先生、鳴瀬も連れて帰ります。」 「ええ、わかったわ。さようなら。」 「はい、失礼します。」 榛原くんに手をひかれ、2人で保健室をでた。 「…鞄…。」 校門まで来て、私は鞄を持ってないことに気付き、そう呟く。 「大丈夫、俺が鳴瀬のも持ってるから。」