「おい、さぼんな」 いつもより、1オクターブくらい低い菅綺くんの声。 振り返って見ると、お顔も不機嫌そう。 あらら、きれいなお顔が台無しですよ… じゃなくてっ! 「ご、ごめんなさいっ」 怖いよとにかく菅綺くんが! とにかく謝っておこうよ、うん! そう思って必死に謝った私とは対照的に。 「菅綺~、かっこいい顔がもったいないぜ? なんでそんな機嫌悪いんだよ?」 と。 怪しげな笑みを浮かべてのんびり言う楓。